逆張り手法|FXトレード|反省
この記事を書いている現在、ここ数日ドル円などの通貨ペアは、行ったり来たりの様相です。逆張りしても数日耐えれば戻ってくるし、利益にもなる状況。
しかし、いつか戻ってこない値動きが来る・・・そんなことを考え、安易な逆張りはいかんいかんと思っても、強い値動きを見ると、さすがにそろそろ反転するっしょ、簡単に利益が獲れるのでは・・・と思って逆張りしてしまう。最近は安易な逆張りは減ってきたのですが。
逆張りをして、そのまま持ち上げられる。祈る・・・祈祷する。たまに祈りが通じて少し利益・・・たまに根こそぎ焼かれる・・・そんなことを繰り返していて、逆張りはやっぱりダメだ、やめよう!と思っていても、どうしても逆張りがやめられない。あまりにも「逆張り」してしまうので、病気なんじゃないかと思って色々調べたことがあります。
ちなみに、ここで言う逆張りは「値ごろ感」「そろそろ下がる(or 上がる)」「こんなところから順張りできない!」などといった、根拠に乏しい感情的な逆張りを意味します。スキャルピングによる逆張りや、根拠ある逆張りとは全く別物です。
なぜ逆張りしてしまうのか?(心理+脳の構造)
①安く買いたい・高く売りたい・そろそろ反転しそう・こんなところから売(買)できない・容易に利益が獲れそう=人間の自然な感情・欲望
上昇中のLongは・・・「もう高すぎる、もう遅い、こんなところから売れない!キリ番タッチだ、そろそろ反転しそう!さすがに一方的過ぎる、逆張りで簡単に利益が獲れそう!」
下降中のShortも同じく・・・「今更売れない、でもそろそろ反転しそう!さすがに一方的過ぎる、逆張りで簡単に利益が獲れそう!」
ここから反転すれば、利益が沢山獲れそう!
これらは、人間にとってごく自然な感情のようで、逆張りからエントリしたくなるのが人間の感覚。デイトレの時間軸だと、高すぎるということは無いし、安すぎるということも無いのですが、難しい。しかも、私は強い値動きを見ると、なぜか、「ここまで上がったのだから、反転したら利益沢山じゃん!」みたいな幻想を抱くんですよ・・・幻想であり欲望であり、自然ではあるのですが。。
②負けたくない(認めない)!耐えていれば元に戻るだろう! 逆張りは損切が近いから大丈夫!
パターン①:無限ナンピンの術
安易に逆張りするレベルだと、大抵損切が決まっていません(わたしのことです)。基本的にはナンピンを繰り返し、耐えます。もはや、利益どころではなく、プラマイゼロにするためのナンピンを繰り返すのです。また、デイトレードするつもりなのに、ポジションはそのままで毎日毎日祈りを捧げることになります。祈りが通じて戻ってくる場合もあります。そして、たまに祈りが通じないときが来ます、根こそぎ焼かれるのです。
また、祈りに祈りを重ねて、戻ってきて助かった~~やった~~というこの感覚・あの感覚は、もしかして麻薬的なのかも・・・。

パターン②:高速ロスカット+ロット増し
一方で、逆張りでもきちんと損切しよう!と思っていた場合だとしても。強い値動きが生じてからの順張りは、「損切が遠くて怖い」と感じます。逆張りは「すぐ切れば損失は小さくなる!」と感じるでしょう。しかし実際は、強い値動きに逆らった「単なる感情的(値ごろ感的)な逆張り」は、「すぐに損切されやすい・損切されまくるケース」がほとんどなのでは。そうやって狩られ続けると、次こそは!次こそは!と、どんどん執着、ヤバイ。獲り返さないと!なんでこんな値動きでこんなに損失が!焦る。結果は良くてトントンくらいでしょう。最悪なのはロットをどんどん大きくしていき、口座資金の大半を失うか、溶かす、ハイレバならキレイさっぱりと。

私の場合は最悪で、逆張りして耐えるケースもあれば、損切を浅くしてハイレバで狩られまくるケースもありで、どうしようもない・・・
③相場の転換点を当ててやる!という承認欲求や快楽
天井でショートできた!そこでロングできた=気持ちいー。
他の人より早く動けた、素晴らしい!という優越感、承認欲求。
これは、脳が報酬を感じるトリガーとしてビンビン(ギャンブル中毒と同じ快楽系回路)だそうで、自然的ですよね。
負けたくない・負けを認めない・多分大丈夫!という感情は、物凄く自然的です。また、実際は損切されやすいのに、逆張りはどうも安心感があるように錯覚する。この錯覚も、ある意味自然的です。
逆張りは海外FXでハイレバ(ハイレバレッジ)と組み合わせると最悪です。「お祈りトレード」も、「根拠ない逆張りで損切を重ねてLotを大きくしていくトレード」も、高確率で口座資金を飛ばすと思います。そうです、私は何度もやっています。
ということで・・・逆張りの厄介な点
- そろそろ反転するだろう・負けたくない・多分戻ってくる・さすがに一方的過ぎる、逆張りしたら少しは利益獲れそう・・・というのは、かなり自然的な感情
- たまに当たった逆張りがクセになっちゃう(麻薬的)
(祈りに祈りを重ねて戻ってきて助かった~というあの感覚も、もしかしたら麻薬的かもしれない) - 損切せず、ナンピンをして祈りを捧げて耐えていれば戻ってくるケースがある、次もお祈りすれば大丈夫っしょ!
- 損切できた場合としても、適当な逆張りは損切を何度も重ねることになり「次こそは!次こそは・・・」と執着、ロットを増したりする。たまにそれで何とかなる、次も逆張りするっしょ!
ということで、根拠のない逆張りは麻薬的(天底を当てた! 我慢してやっと戻ってきた!)であり、そもそも逆張りから入ってしまうのは人間の自然な感情でもあり、厄介だという事が分かりました。
これを認識してから、「意味のない逆張りは脳内麻薬脳内麻薬・・・」と考えて、根拠のない逆張りがだいぶ減った気がします。「だいぶ」ということは、たまーにやってしまうんです、根拠のない逆張りを。考えを持っての逆張りなら良いのですが、以前はスマホをチラっと見てかなり値が上がっていたら、とりあえずショート!みたいなことを平気でやっていました。その時の感覚が、「脳の癖」として残ってしまっているのかもしれません。
逆張りするにしても、予め狙っていた箇所で、せめて5mレベルの波が生じるとか、何か理由を探すようにしたいと思っています。
かと言って順張りすれば・・・

かと言って順張りすれば、そこから相場は反転して逆へ行く。そんなことを何度も何度も何度も繰り返し繰り返し繰り返していると、誰かに監視されているのではないかと思う訳ですね。裏切られた!とも思いますし。
相場は人ではありませんので、わたしを騙そうとも、試そうともしておらず、機関投資家、リテール、アルゴリズムによって動いているだけ。分かっていてもきついです。とにかく、根拠のない逆張りは止めておこう。これに限ります!
上昇中は上昇しているだけですし、下落中は下落するだけ・・・