【無料】ローソク足パターン・組み合わせ検出インジケータ|プライスアクションでトレードする方向け|MT4

反転を示唆するサインで最も早いのは、例えば陽線であったり陰線であったりだと思うのですが、それだけだと不足。ローソク足のパターン・プライスアクションがどのくらい参考になるのか、確認の為作ったインジケータです。
2025/9/20 MT4版リリース(1.00)
インジケータについて
このインジケーターは、以下の6種類の代表的なローソク足パターンを検出します。
- ピンバー (Pin Bar)
- つつみ足 (Engulfing)
- はらみ足 (Harami)
- はらみ寄せ足 (Harami Cross)
- 切り込み線 (Piercing Line)
- かぶせ線 (Dark Cloud Cover)
それぞれのパターンの詳しい判定条件について、このインジケータでは、以下の通りとしました。数値は初期値になっています。これだけだとちょっとわかりにくいかもしれませんが、インジケータの数値設定画面と見比べていただければ、ご理解いただけるかと思います。
インジケータの設定値

1. ピンバー (Pin Bar) の定義と”初期設定値”
ピンバーは、長いヒゲと小さな実体を持つローソク足で、相場の転換を示唆するサインとして使われます。
売りのピンバー (Bearish Pin Bar)
高値圏での出現で、下落への転換を示唆します。
- 条件1:長い上ヒゲ
- 上ヒゲの長さが、ローソク足全体の長さ(高値から安値まで)の“67%以上”であること。
- 条件2:小さな実体
- ローソク足の実体(始値と終値の範囲)が、ローソク足全体の下から“33%以内”の位置に収まっていること。
- 条件3:直近高値の更新
- そのローソク足の高値が、過去“3本”のローソク足のどの高値よりも高いこと。
買いのピンバー (Bullish Pin Bar)
安値圏での出現で、上昇への転換を示唆します。
- 条件1:長い下ヒゲ
- 下ヒゲの長さが、ローソク足全体の長さの“67%以上”であること。
- 条件2:小さな実体
- ローソク足の実体が、ローソク足全体の上から“33%以内”の位置に収まっていること。
- 条件3:直近安値の更新
- そのローソク足の安値が、過去“3本”のローソク足のどの安値よりも安いこと。
2. つつみ足 (Engulfing) の定義(これは、数値的な定義はありません)
直前のローソク足の実体を、現在のローソク足の実体が完全に包み込んでいるパターンです。強い転換サインとされます。
売りのつつみ足 (Bearish Engulfing)
上昇トレンドの終盤で出現し、下落への転換を示唆します。
- 条件1:色の転換
- 1本前が「陽線」で、現在の足が「陰線」であること。
- 条件2:包み込み
- 現在の陰線の実体が、1本前の陽線の実体を完全に包み込んでいること。
- (現在の始値 >= 1本前の終値 かつ 現在の終値 <= 1本前の始値)
買いのつつみ足 (Bullish Engulfing)
下降トレンドの終盤で出現し、上昇への転換を示唆します。
- 条件1:色の転換
- 1本前が「陰線」で、現在の足が「陽線」であること。
- 条件2:包み込み
- 現在の陽線の実体が、1本前の陰線の実体を完全に包み込んでいること。
- (現在の始値 <= 1本前の終値 かつ 現在の終値 >= 1本前の始値)
3. はらみ足 (Harami) & はらみ寄せ足 (Harami Cross) の定義と”初期設定値”
「はらみ足」は、現在のローソク足が直前の大きなローソク足の実体の中に収まっているパターンで、トレンドの勢いが弱まっていることを示唆します。
売りのはらみ足 (Bearish Harami)
- 条件1:色の転換
- 1本前が「陽線」で、現在の足が「陰線」であること。
- 条件2:はらみ
- 現在の陰線の実体が、1本前の陽線の実体の中に完全に収まっていること。
買いのはらみ足 (Bullish Harami)
- 条件1:色の転換
- 1本前が「陰線」で、現在の足が「陽線」であること。
- 条件2:はらみ
- 現在の陽線の実体が、1本前の陰線の実体の中に完全に収まっていること。
はらみ寄せ足 (Harami Cross)
はらみ足の中でも、2本目のローソク足が「同時足(十字線)」になったもので、より強い転換のサインとされます。
- 同時足(Doji)の定義:
- 実体の長さが、ローソク足全体の長さ(高値から安値まで)の“10%以下”である場合。
- 売りのはらみ寄せ足 (Bearish Harami Cross):
- 「売りのはらみ足」の条件を満たし、かつ現在の足が「同時足」であること。
- 買いのはらみ寄せ足 (Bullish Harami Cross):
- 「買いのはらみ足」の条件を満たし、かつ現在の足が「同時足」であること。
4. 切り込み線 (Piercing Line) & かぶせ線 (Dark Cloud Cover) の定義
2本のローソク足で構成される転換パターンです。数値がありますが、インジケータで設定はできません。
買いの切り込み線 (Piercing Line)
下降トレンドの終盤で出現し、上昇への転換を示唆します。
- 条件1:色の転換
- 1本前が「陰線」で、現在の足が「陽線」であること。
- 条件2:ギャップダウン
- 現在の足の始値が、1本前の安値よりも下から始まっていること。
- 条件3:切り込み
- 現在の足の終値が、1本前の陰線の実体の中心(50%)よりも上で、かつ1本前の始値よりも下で引けていること。
売りのかぶせ線 (Dark Cloud Cover)
上昇トレンドの終盤で出現し、下落への転換を示唆します。
- 条件1:色の転換
- 1本前が「陽線」で、現在の足が「陰線」であること。
- 条件2:ギャップアップ
- 現在の足の始値が、1本前の高値よりも上から始まっていること。
- 条件3:かぶせ
- 現在の足の終値が、1本前の陽線の実体の中心(50%)よりも下で、かつ1本前の始値よりも上で引けていること。
サイン種類と色の設定について
サインの種類
初期値は233と234です。お好きな番号を指定してください。

サインの色設定
サインの色設定は、下記の通りとなっております。

color1 clrDodgerBlue // 上昇ピンバー
color2 clrOrangeRed // 下降ピンバー
color3 clrLimeGreen // 上昇つつみ足
color4 clrTomato // 下降つつみ足
color5 clrLightSeaGreen // 上昇はらみ足(切り込み線)
color6 clrIndianRed // 下降はらみ足(かぶせ線)
color7 clrGold // 上昇はらみ寄せ足
color8 clrDarkOrange // 下降はらみ寄せ足
ダウンロードはこちらから
使用例

ジグザグインジケータを使っているのですが、山と谷の確定はどうしてもタイムラグがあります。ローソク足のパターンはより速く反転の示唆になると思い、試しているところ・・・ですが、サイン出まくりですね。使えそうなのはピンバーくらいかしら。

インジケータを入れてみると、サインが沢山出ます。このままだと、ポジポジ病になってしまうどころか、全く優位性が感じられません。

さて、私が使っているジグザグインジケータについて、「頂点」がどこで生じるかが問題で、それが分かれば、誰も苦労しないわけです。ローソク足パターン検出するシグナルをある程度限定して、さらにジグザグインジケータと併せて表示させてみました。すると、ジグザグインジケータより早く「頂点となる可能性の高いポイント」を示唆する場合があることが分かりました。
「終値確定でサイン」が生じますので、強いピンバーだと、サインが出て、そのまますぐにエントリすると逆行する可能性が大いにあります。あくまで補助的に使うのが良さそうです。